鴨林軒ハテナ支店

文芸同人の鴨林軒です。

【企画説明】2021年6月度のテーマを発表します(南後りむ)

 6月がやってまいりました。今月から、鴨林軒は本格始動します。

 先週あたりによくわからぬ自己紹介小説が投稿されていたかと思います。まだお読みでない方は、ぜひそちらにも目を通してみてください。

 さて、その自己紹介小説にて、鴨林軒のコンセプトというか、これからの活動の方針に触れたわけですが、投稿した後になって、如何せんわかりにくかったような気がしてきました。ですので、まずはそのことについて記すことにします。

 そもそもわれわれ鴨林軒の活動は、小説、随筆、評論などの文芸作品を投稿することにあります。その際、ただ各々が好きなように書くというのではなく、あるテーマを設け、それに沿って作品を作ろうと考えています。テーマは月替わりで設定され、一週間に一人ずつテーマに関する作品を投稿するというのをひと月の活動内容にする予定です。

 

 さてさて、今月の食材、すなわち今月投稿する作品のテーマは「憂患」となっています。日本国語大辞典によると、憂患とは「心配し、心を痛めること。心痛。」という意味であるようです。6月はこの「憂患」について各々が創作し、毎週投稿する予定です。ぜひともそちらの方もよろしくお願いします。

 余談になりますが、「憂患」がテーマに選ばれた理由についてお話ししましょう。「心配し心を痛めること」というと、新型コロナウイルス感染症について真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、今回の選定に際してはまったく関係ございません。何なら、特に深い意味を込めて選んだわけでもありません。

 選定方法は以下の通りです。テーマ決めの席に参加していた四人が、それぞれ1〜9までの数字を宣言します。続いて、その数字の積と和を計算します。たまたま手元にあった新明解国語辞典第7版の、「積」ページの「和」番目に記されている単語が「憂患」だったというわけです。ちなみに、出た数字は4、6、8、8でした。

 偶然にしては時勢を反映しすぎて少々驚きましたが、何はともあれこうして今月のテーマが決定しました。このテーマを受けて作成された作品については、順次発表してまいりますので、ぜひお楽しみいただければと思います。